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アジアの先住民族
誰もが熱帯雨林のことを心配していますが、その熱帯雨林に暮らしている先住民族のことはどうでしょうか。彼らは熱帯雨林とともに消えていきます。世界のほかの地域には既にこういう例があります。先住民族も熱帯雨林も、急激な減少を続けています。アヘンの栽培や焼畑農業が禁止されて、先住民族は祖先の世代から暮らしてきた土地を離れざるを得なくなりました。従来の生活空間では、生き残りに必要な食料でさえ得られなくなりました。開発途上国に関してよくあげられている「人口の爆発的増加」は、先住民族の間では確かに起きていません。社会の端に押された彼らの将来は不安定で貧しい生活です。
朝鮮半島を除いて、アジアのどこにも先住民族が暮らしています。フィリピンだけでも、約200民族がいます。ミンダナオのイスラム教の民族を含めて、多数の言語や方言、独特の文化や芸術を持っている民族の人口がやく800万人に上ります。詳しい数字は分かりませんが、アジア各国の先住民族が総人口のおよそ6~9%を占めているとみています。国連の
Indigenous Forum
によれば、世界中の先住民族の人口が3億3000万人ですが、アジアだけを見ても、人口がそれよりずっと多いはずです。
先住民族の命運はどこを見ても同じです。みんな同じような不安定な将来があります。従来の生活空間が変わったら、これらの民族が消えます。「グローバル経済」や「産業開発」のためにと、これらの民族は、各国の利益や国際的な利益のために移動させられて、政治的・経済的に社会の端に取り残されてきました。
  
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